債務整理の費用とは?相場はどれくらい?分割で払えるの?

2023.05.16 債務整理
債務整理の費用とは?相場はどれくらい?分割で払えるの?

債務整理の概要と種類

債務整理とは、借金問題を解決するための様々な救済制度のことをいいます。

債務整理により、借金の『利息をカットする』『月の返済額を下げる』『元金を減らす』『借金をまるごと免除してもらう』ことが可能です。

債務整理をすることで、毎月の重い支払いから解放されたり、いつまで支払えばよいのか分からず返しては借りることを繰り返していた人が完済までのめどがついたりなど、つらい借金生活から抜け出すことができます。

債務整理には、大きく分けて以下の3つの種類があります。

 

  1. 任意整理
  2. 個人再生
  3. 自己破産

 

それぞれの種類について、詳しく説明します。

1.任意整理

任意整理とは、債権者(消費者金融や信販会社など)と交渉をして、支払いを楽にする手続きです。

任意整理は、自己破産や個人再生と比べ、手続きが簡単で比較的費用も安いというメリットがあります。

交渉内容は主に、将来に掛かる利息のカットや毎月の返済額の減額です。

債務者個人で手続きすることもできますが、一般的には司法書士や弁護士などの専門家に依頼することが多いでしょう。

2.個人再生

個人再生とは、裁判所に申し立てることにより、全債権者に対する返済総額を5分の1から10分の1程度に減らす手続きです。

裁判所が認めれば、減額後の借金を返済(原則3年の分割)することにより、残りの債務(養育費・税金など一部の債務を除く)が免除されます。

個人再生は、債務整理の中でも、自己破産ができない場合や住宅ローンがある場合に選ばれる手続きです。

債務者は、裁判所や再生委員の指示のもとで、返済計画を実行していくことになります。

3.自己破産

自己破産手続きとは、借金の返済額が収入に比べて課題になってしまった場合に、裁判所に「免責許可」の申し立てをして、借金の返済を免除してもらう手続きのことです。

免責許可が下りた後は、税金等の一部を除き借金を返済する必要がなくなります。

債務整理にかかる費用

債務総額や事務所によって異なる費用

・相談料

債務整理の相談をする場合、専門家に相談料を支払う必要があります。相談料は、各事務所や地域によって異なりますが、一般的には30分あたり5,000円から1万円程度が相場です。

債務整理専門の事務所の場合は、相談料無料のところも多いので気軽に相談できます。

 

・着手金

債務整理の手続きをする場合、着手金がかかることがあります。

金額や手続きによって変わりますが、無料のところから十数万円のところまで様々です。

 

・成功報酬

債務整理の手続き報酬は、手続きによって変わってきますが、任意整理で1社数万円自己破産や個人再生のような法的手続きの場合は1件30万円~60万円くらいのところが一般的です。

 

・そのほかの費用

そのほかの費用としては、自己破産や個人再生の場合は、管財人や再生委員の選任費用裁判所の申し立ての費用等、ほかに書類のやり取りのための郵送費などがかかります。

債務整理の種類によっても費用が異なる

任意整理の費用は、事務所によって報酬形態も変わってくるが、着手金として借金の金額に応じて、無料から10万円、成功報酬として1万円~5万円が一般的です。

 

自己破産の費用は、事務所にかかる着手金+成功報酬として40万~60万円、破産管財人の選任が必要な場合は、20万~50万円、裁判所への申し立ての際の費用が数万円です。

 

個人再生の費用は、事務所にかかる着手金・成功報酬として40万~60万円、再生委員の選任が必要な場合は、15万~25万円、裁判所への申し立ての際の費用が数万円です。

 

個人再生は、住宅ローン特約を利用する場合に報酬が増えることが多いです。

 

任意整理(1社あたり)

自己破産

個人再生

着手金

0円~10万円

合計40万円~60万円

合計40万円~60万円

成功報酬

1万円~5万円

裁判所にかかる費用

なし

数万円

数万円

管財人、再生委員にかかる費用

なし

20万円~50万円

15万円~25万円

 

費用の支払い方法

債務整理の費用の支払いについては、手続き開始により借金の返済がいったん停止するため、その間に分割で支払いをすることが多いです。

そのため、最初に費用がなくてもまずは手続きをすることが可能です。

債務整理の費用を安くする方法

弁護士事務所や司法書士事務所を比較する

債務整理を行うためには、専門家の支援が必要です。

弁護士や司法書士の費用は事務所によって異なるため、複数の事務所を比較して費用の相場を把握することが大切です。

自分で任意整理の交渉をする・裁判所に提出する書類を作成する

任意整理の場合、専門家に頼まないで自分で債権者に交渉をすれば、報酬等が発生しないので費用が安く済みます。

しかし、利息のカットをしてしまうと貸金業者としては収入にならないので簡単には応じてくれません。

同様に、自己破産等の申立書を自分で作成すれば、費用がその分削減できます。

申立書の書き方を自分で調べることができれば不可能ではないですが、慣れていないと非常に時間がかかってしまうでしょう。

仮に申立書を作っても、申し立て後に何度も修正をすることになり、そのやり取りで精神的に負荷がかかりますので、自分で申し立てる際は覚悟が必要かもしれません。

債務整理の費用に関する注意点

安価な費用を謳う業者に注意する

債務整理は、借金問題を解決するために有効な手段の一つですが、費用がかかるため、業者選びには注意が必要です。

中には、極端に安価な費用をうたう業者が存在しますが、こうした業者には注意が必要です。

なぜなら、債務整理には法律的な知識や経験が必要であり、適切に手続きを進めないと、逆に借金問題が悪化することもあるからです。

また、安価な費用をうたっている業者には、後から追加料金を請求されたり、必要のないサービスを勧められたりする可能性もあるため、注意が必要です。

債務整理を行う際には、信頼できる弁護士事務所や司法書士事務所を選び、事前に費用の見積もりをしっかりと確認することが大切です。

安易に安価な業者に依頼することは避け、自分自身や家族の将来を守るため、しっかりと準備をしてから手続きを進めることが望ましいでしょう。

債務整理によって減額できる金額が多い場合、費用を惜しむ必要はない

債務整理は、債務者が借金を返済するための負担を軽減する手段であり、多くの場合、多額の借金から解放してくれます。

債務整理をすることで、免責により借金がなくなったり、元金や利息が減ることにより返済金額が大幅に減ることがあります。

そのため、債務整理によって節約できる金額が多い場合、費用を惜しむ必要はありません

専門家に依頼して債務整理を行うことで、専門的なアドバイスを受けたり、手続きを代行してもらったりすることができます。

専門家は、債務整理に関する知識や経験を持っており、個々の事情に応じた最適な債務整理の方法を提案してくれます。

また、手続きのミスや漏れを防いでくれるため、後々追加の費用が発生することを防ぐことができます。

まとめ

債務整理は借金問題に悩む人々にとっての一つの解決方法ですが、その費用は安くはありません。

費用は債務整理の種類や弁護士事務所によって異なりますが、多くの場合、数万円から100万円の費用がかかります。

しかし、債務整理によって借金を減額することで、長期的に見れば多額の金額を節約できます

また、信頼できる専門家に依頼することで、債務整理の成功率を高め、問題解決のスピードも早くなる可能性があります。

安価な費用をうたう業者には注意が必要であり、費用が高額でも信頼できる専門家に依頼した方が安心です。

ただし、債務整理には自己破産や任意整理、個人再生など複数の手続きがあるため、自分に合った方法を選ぶことが重要です。

みどり法務事務所では、「スマサポ」という、ネットを利用した減額診断サービスやスマホから気軽に相談可能な環境が整っているので、一度確認してみてはいかがでしょうか?

この記事を監修したのは、

admin

寺島 能史

東京司法書士会
会員番号: 第6475号
認定番号: 第901173号