アコムの借金は債務整理できる?できないケースや注意点を解説

2024.04.01 任意整理
アコムの借金は債務整理できる?できないケースや注意点を解説

「アコムの借金は債務整理が難しい」「アコムでは債務整理できない」といった噂を耳にすることがあります。実際にアコムの借金を債務整理することはできるのでしょうか。債務整理できないケースがあるのかについても知っておきたいところです。

この記事では、アコムの借金は債務整理可能なのか、できないケースや債務整理する際の注意点などについてわかりやすく解説しています。

アコムの借金は債務整理できる?

アコムの借金は債務整理することができるのかについて解説します。

アコムの借金でも債務整理は可能

アコムに限らず、どの金融機関で借り入れしたとしても、要件を満たしていれば債務整理は可能です。

アコム株式会社は1978年創業の消費者金融会社で、2004年には株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループと資本提携する関連会社となっています。東京証券取引所の一部上場企業でもあります。

アコムでの借り入れについて任意整理した場合、申し立て後の利息カットや返済計画の見直しなどの交渉に応じる可能性は高いでしょう。

債務整理には種類がある

債務整理には「任意整理」「個人再生」「自己破産」などの種類があります。

債務整理の中でも、比較的手続きの簡単な任意整理は件数も多く、その分和解条件が厳しくなるケースや和解に応じてもらえないケースがあることも事実です。アコムへ任意整理の対応を求めても応じてもらえないケースについて、以下で更に詳しく見ていきましょう。

アコムが任意整理に応じないケースとは

アコムが任意整理に応じないのは、どのようなケースなのでしょうか。そもそも任意整理ではどのようなことが交渉可能なのかについて解説します。

任意整理で交渉できること

任意整理で交渉可能なポイントとしては

 

  • 将来利息や経過利息のカット
  • 損害遅延金のカット
  • 返済期間の変更
  • 月々の返済額の見直し
  • 過払い金の返還

 

等が挙げられます。

将来利息とは、将来的に発生する利息のことで、経過利息とは任意整理の手続き中に発生している利息のことです。

返済期間は35年で完済できるように交渉が可能で、返済期間の延長と利息のカットに合わせて、月々の返済額も低くなるように交渉できます。

また、過去の返済が上限利息を超えていた場合、過払い金として返還請求することも可能です。アコムでは、20076月まで27.375%の年利で貸付をしていたため、20076月以前からアコムで借り入れをしていた場合、過払い金が発生している可能性があります。

返還された過払い金は元金の減額に充てられるほか、元金を完済しても超過した過払い金がある場合には、超過分した過払い金を返してもらうことも可能です。

これらは任意整理の際にどの消費者金融へも交渉することが可能で、アコムへ交渉した場合も応じてもらうことができます。

任意整理に応じてもらえないケース

アコムを含む消費者金融業者が任意整理に応じないケースとしては

 

  • 借り入れた後ほとんど返済をしていない
  • 返済能力がない
  • 3~5年で完済できる見込みがな

 

といったケースが挙げられます。

借り入れてから任意整理を申し立てるまでの期間が短い場合や、1度も返済していない場合「最初から返済する気がなかったのではないか」と疑われ、交渉が難航する可能性があります。

また、今後3年から5年で借金を完済できるだけの収入が見込めない場合や、毎月安定して返済が可能な仕事を持っていない場合も、任意整理に応じてもらいにくいでしょう。

任意整理は、今ある借金を完済することを前提として申し立てを行います。返済する気がないように見える行動や、返済能力がないとみなされる収入状況にある場合、交渉に応じてもらえない可能性が高くなってしまうのです。

任意整理する場合の注意点

任意整理に応じてもらえた場合でも、以下のような注意点があることを事前に知っておきましょう。

ブラックリストに載ってしまう

個人再生や自己破産が裁判所を通して手続きを行うのに対し、任意整理は裁判所を通すことなく、消費者金融業者などの債権者と直接交渉をする手続きです。裁判所を通さないため、交渉する債権者を選べるほか、手続きも比較的簡単に進めやすくなっています。

しかし、裁判所を通さなかったとしても、任意整理をした事実は事故情報として信用情報機関に登録されることとなり、いわゆる「ブラックリストに載っている」状態となってしまうのです。

任意整理でブラックリスト入りした場合、完済後5年間は履歴が残り続けます。ブラックリスト期間中は新たにローンを組んだり、クレジットカードの発行をしたりすることができなくなるため注意が必要です。

和解できても条件が厳しい場合がある

任意整理で和解できたとしても、和解に至る条件は年々厳しくなっている傾向にあります。特にアコムとの取引期間が短い場合、将来利息の免除ではなく減額に留まったり、返済期間を3年ではなく1年や2年に短縮されたりする可能性も考えられます。

また、完済後5年が経過して事故情報が消え、ブラックリスト期間が終了した後も、アコムグループでの借金ができない場合がある点に注意が必要です。信用情報機関から事故情報が消えた後も、債権者が社内ブラックリストとして、過去に債務整理に応じた債務者をリストアップし、保管している場合があります。

任意整理できるかわからない場合は専門家へ相談を

アコムでの任意整理をスムーズに進め、しっかりと交渉して無理のない返済方法で和解をするには、任意整理や過払い金請求に強い専門家のサポートを受けることが重要となります。

みどり法務事務所の「スマサポ」では、過払い金請求や任意整理、その他債務整理に多数の実績を持ち、多くのお客様から喜ばれています。お話を伺い、ケースに応じて最適な債務整理のアドバイスをしています。

任意整理に応じてもらえる状況かどうかわからない」「他の債務整理を選んだ方がよいのか教えてほしい」など、任意整理について悩みや不安がある場合は、フリーダイヤルまたはメールフォームよりお気軽にご相談ください。全国どこでも対応可能で、実績豊富な専門家がご相談に応じます。

まとめ

アコムの借金を債務整理する場合、大企業で安定している企業であるアコムは和解に応じる可能性が高く、債務整理に応じてくれやすい企業の1つであるといえます。

ただし、返済能力に難があるとみなされる場合や、安定した収入がない場合には、和解条件が厳しくなったり、任意整理に応じてもらえなかったりする可能性もあるでしょう。

アコムを利用した時期によっては、過払い金が発生している場合もあります。過払い金がある場合、任意整理でも大幅に借金を減額できるかもしれません。任意整理や債務整理で迷っている場合は、1人で悩まず早めに専門家へ相談して進めるようにしましょう。

この記事を監修したのは、

admin

寺島 能史

東京司法書士会
会員番号: 第6475号
認定番号: 第901173号