楽天カードを滞納するとどうなる?リスクと対処法を解説

2023.08.09 債務整理
楽天カードを滞納するとどうなる?リスクと対処法を解説

楽天カードの利用額支払いを滞納してしまった場合、どのようなことが起こるのでしょうか。楽天カードの支払いにおける基本の流れと比較しながら、滞納した際の流れについて確認することで、滞納した場合にどうすればよいかがわかるようになります。

ここでは、楽天カードを滞納するとどうなるのか、通常の支払いの流れと滞納した場合の流れについて解説しています。滞納してしまった場合の対処法についても紹介していますので、返済に不安がある場合の参考としてお役立てください。

楽天カード支払いの基本的な流れ

楽天カードの基本的な支払いの流れは概ね以下のようになります。

毎月27日に指定口座から引き落とされる

楽天カードには引き落とし日が設定されており、毎月27日(土日祝の場合は翌営業日)に、契約時に登録した指定の口座から利用額が引き落とされます。

例外的に、カードを新規契約して日が浅く、口座の登録が間に合っていない間の支払いは銀行払込みまたはコンビニ振り込みとなるようです。毎月20日頃に専用の払込用紙が届くため、指定の期日までに払込みを行うようにします。

残高が不足していた場合も再引き落としがある

引き落とし日の27日までに残高不足などで引き落としができなかった場合でも、楽天カードでは再度引き落とし処理をしてくれます。再引き落とし日の前営業日までに口座へ入金できれば返済が可能です。

ただし、銀行によって再引き落としに対応していないところもあるため注意が必要です。再引き落とし日がいつになるかは銀行によっても異なりますが、ゆうちょ銀行は月末に一度、その他金融機関では27日の翌営業日から複数回設定されるようです。

再引き落としもできない場合は指定口座へ振り込む

再引き落としに対応していない銀行口座を利用している場合や、再引き落としにも入金が間に合わない場合は、楽天カードへ連絡して指定された口座へ振り込むこととなります。

引き落としや払込期日に間に合わなかった場合の指定の振込口座は利用者によって異なるため、楽天カードへ連絡して確認しなければなりません。

楽天カードの返済を滞納した場合の流れ

楽天カードの返済を滞納してしまった場合は、以下のような流れを取ることとなります。

カードが利用停止となる

指定の引き落とし日までに口座へ入金ができず滞納してしまった場合、翌日~数日以内にカードは利用停止となります。

再引き落とし日までに入金を完了するか、または払込みを完了すれば23日程度で利用を再開することも可能です。

ただし、カードの返済が遅れることは、カードを決済に使っている他のサービスへの支払いが遅れることも意味します。

公共料金や携帯などの使用料、その他会員サービスなどもストップするか、一時的に使えなくなってしまう場合があるため注意しましょう。

また、引き落としに間に合わないことを何度も繰り返していると、利用再開までに時間がかかったり、再開できなくなったりする可能性も高くなります。「月末が給料日だから、27日には残高が少なくて払えない」という場合は、前月の収入からカードで引き落としされる分を残しておくようにしましょう。

強制解約されブラックリスト入りする

滞納後カードが利用停止されると、カード会社から催促の連絡が届き始めます。

最初のうちは「残高が不足していないかご確認ください」「指定日までにご準備ください」など、穏やかにお願いベースでの催促ですが、次第に「早急にお支払いください」など厳しい表現へと変わっていきます。滞納後1回目の督促状が届いた後には、電話による催促も行われます。早ければ滞納後1ヶ月、遅くとも3ヶ月が経過するまでにはカードが強制解約となり、ブラックリストへ掲載されてしまうでしょう。

この頃には、リボ払いや分割払いの返済も一括で請求され、遅延損害金も大きくなっている可能性が高いでしょう。

なお、楽天カードの遅延損害金の利率は

 

  • ショッピング6%
  • キャッシング20%

 

となっています。遅延損害金は引き落とし日の翌日から毎日加算されることとなるため注意が必要です。

裁判で訴えられ、差し押さえにあう場合も

強制解約となる頃には、届いている督促状にも「〇日までに返済がない場合は法的な手段を取る」といった文言が記載されるようになります。

裁判となった場合は裁判所から訴状などが届き、最終的には財産や預貯金の差し押さえまで進むケースも少なくありません。滞納から差し押さえまで、早ければ3ヶ月ほどで進んでしまう場合もあるのです。

楽天カードが強制解約となれば、その後楽天カードを作ることはできなくなってしまいます。分割払いも拒絶されて一括で請求されるうえ、遅延損害金も上乗せされて財産を差し押さえられる可能性も決してゼロではないのです。

こうした事態を避けるためには、滞納した際にどのようにすればよいのでしょうか。

楽天カードを滞納した場合の対処法

楽天カードを滞納した場合の対処法は以下の通りです。

滞納のリスクを知っておく

まずは、滞納した場合に起きることについても知っておきましょう。上記で挙げた裁判や差し押さえ、強制解約のリスク以外にも、以下のリスクがあります。

 

ブラックリスト入り:「ブラックリスト入りする」というのは、信用情報に事故情報が記録された状態のことを指します。ブラックリスト入りすると楽天カードだけでなく、一定期間新たにカードを申し込んだり、ローンを組んだりすることができなくなってしまいます。

 

差し押さえ:差し押さえは「強制執行」とも呼ばれます。差し押さえにあうと預貯金はもちろん、毎月の給与や自動車、貴金属、所有する不動産などが差し押さえられてしまいます。給与については全額が差し押さえになるわけではなく、手取りの1/4または33万円を超えた分の全額が対象となりますが、不足している場合は翌月以降も差し押さえが発生することとなるでしょう。給与が差し押さえとなった場合、職場にも滞納が知られてしまうため注意が必要です。

 

こうしたリスクを理解して、可能であれば早めに返済を済ませるか、楽天カードへ連絡して返済方法について相談の余地がないかを確認することが大切です。

専門家へ債務整理を依頼する

今すぐ返済するのは難しい」「楽天カードと交渉する勇気がない」という場合は、弁護士や司法書士へ債務整理を依頼する方法もあります。債務整理とは、借金を大きく減免したり、利息をカットして35年ほどかけて返済できるように交渉したりする手続きです。

債務整理の種類によっては借金返済をゼロにできる可能性もあるだけでなく、専門家へ依頼することで督促の連絡をストップできるメリットもあります。

カードの返済に困ったら、クレジットカード滞納による債務整理のサポートなどに強い専門家を見つけて、無料相談などを利用して早めに相談することをおすすめします。

まとめ

楽天カードは、毎月決まった日に指定の口座から利用額が引き落とされます。引き落とし日までに入金が間に合わなかった場合は、翌営業日以降に再引き落としされますが、それも間に合わなかった場合は利用停止や督促が始まり、最悪の場合は裁判や差し押さえにあうケースもあります。

差し押さえやブラックリスト入りのデメリットをよく理解して連絡を無視せず、必要なら専門家へ債務整理を依頼するなどして、滞納したままにしないようにしましょう。

みどり法務事務所の「スマサポ」では、債務整理など借金に関するサポートに多数の実績を持っています。相談は何度でも無料対応が可能で、初期費用もゼロ円。秘密厳守なので誰にもバレることなく、フリーダイヤルやメール、LINEにていつでも相談予約が可能です。ぜひお気軽にご相談ください。

この記事を監修したのは、

admin

寺島 能史

東京司法書士会
会員番号: 第6475号
認定番号: 第901173号